カリフォルニア州サニーベール、2009年11月2日―ミップス・テクノロジーズ(NASDAQ:MIPS、日本支社:東京都港区、支社長:中上 一史)は本日、低価格化が必須となる32ビット・マイクロコントローラ(MCU)、ホーム・エンターテイメント、パーソナル・エンターテイメントやホーム・ネットワークなどの組み込みアプリケーション向けに最高のシステム性能を提供する新しいプロセッサコア・ファミリーを発表しました。MIPS32™ M14K™およびM14Kc™コアは、新しいmicroMIPS™命令セット(ISA)を実行可能な初めてのMIPS32互換コアです。1.5 DMIPS/MHzの高い性能を実現可能なmicroMIPS™ ISAは、最先端レベルのコード圧縮技術を搭載しています。このmicroMIPS ISAは、MIPS32性能の98%を維持しつつ、35%のコードサイズを削減してシリコン価格の大幅な削減も可能にします。
ミップス・テクノロジーズ、マーケティング担当副社長、Art Swiftのコメント:
「信号処理や高速接続の増加は、MCUや多くの低コスト組込アプリケーションの分野での性能要求を引き上げています。しかしながら、シリコン面積の最小化も相変わらず必須です。私たちは、開発コストの大幅な削減を実現する小面積の高性能デバイスの開発を可能にします。今回、MCUやシステム設計者に対して、これらの革新的な新プロセッサ・コアを提供できることを喜ばしく思っています。」
Semico Research、chief of technology、Tony Massimini氏のコメント:
「より洗練された高性能アプリケーションに対応するために、MCPUの32ビットへの移行が続いています。32ビットMCUや、その他の高性能・省面積な組込機器のプロセッサは、要求性能を達成してや高度な機能を提供するだけではなく、フラッシュメモリやシリコン価格の低減のために、極端にコンパクトでなくてはなりません。これにより、将来的により高集積を可能にする小さなダイサイズが実現されます。新しいM14Kコアは、次世代のそのような機器向けに大きな可能性を約束しています。」
マイクロコントローラ向けM14Kコア
M14Kコアは、32ビットMCU市場に向けて、最新のコード圧縮技術により高性能を提供し、1.5 DMIPS/MHz性能と180 MHzの動作周波数(130nmプロセス時)を実現します。M14Kコアは、割り込み応答時間の低減、フラッシュ・メモリ・アクセスの高速化、iFlowTrace™を含む新デバッグ機能など、MCUやリアルタイムの組み込みアプリケーション要件に最適化された最先端の各機能をサポートします。さらに、インターコネクト・インターフェースはAHB Liteを採用しました。既に億単位のSoC出荷個数実績を持つMIPS32 4K™マイクロアーキテクチャをベースに設計されており、構成の柔軟性と拡張性が高く、低価格かつ再利用可能な、幅広い実装オプションが用意されています。
Microchip Technology、High Performance Microcontroller Division、副社長、Sumit Mitra氏のコメント:
「Microchipは、32ビットMCU市場に向けたミップス・テクノロジーズの革新技術の実現を喜ばしく思っています。新しいM14KとM14Kcコア、そしてmicroMIPS ISAは、より高速な割り込み応答時間とより小さなコードサイズ等のMCUユーザーにとって重要な機能を大きく拡張するものです。また、当社は、クラス最高の性能を提供しているMIPS-based のPIC32 MCUファミリーが市場で大きく受入れられたことに、たいへん満足しています。8ビットおよび16ビットMCUビジネスとともに、MIPS-Basedの32ビットMCU製品を含めた長期のロードマップを推進していく予定です。」
高性能、省面積アプリケーション向けM14Kcコア
M14Kcコアは、ホーム・エンターテイメントやパーソナル・モバイル・エンターテイメント等の組み込みアプリケーション向けの機能を、ベース・コアであるM14K上に追加して構成されています。これらのアプリケーションでは、省スペースだけではなく、RTOSもしくはLinux上の益々複雑化するソフトウェア・アルゴリズムの実行が必要になります。M14KcコアはLinuxやJavaエンジン、そして、Androidプラットフォーム向けに高性能を実現する実績のあるMIPS32 4KEc™マイクロアーキテクチャに基づき、完全なキャッシュ・コントローラとTLBメモリ管理ユニットを備えています。
最先端コード圧縮技術を実現するmicroMIPS ISA
M14KおよびM14Kcコアは、32ビット性能とほとんどの命令を16ビットのコードサイズで提供する新しいmicroMIPS ISAを搭載しています。このmicroMIPS ISAは、性能とコード密度の理想的なバランスを実現する新しい16および32ビット命令で構成されています。既存の全てのMIPS32命令、MIPS-3D™ ASE、MIPS DSP ASE、MIPS MT ASEおよびSmartMIPS™ ASEを含む全てのアプリケーション拡張機能(ASE)だけでなく、最先端のコードサイズ圧縮向けの新しい命令も含んでいます。microMIPS ISAは、MIPS32との下位互換を維持しており、最適化されたMIPSマイクロアーキテクチャの再利用を可能としています。メモリのアクセスを最小限に抑え、また、命令キャッシュを効率良く利用することで、microMIPS ISA はシステムの消費電力を低減することも可能としています。
エコシステムおよびツールのサポート
ミップス・テクノロジーズは、新しいM14KおよびM14Kcコア向けに完全なソフトウェア開発ツール・サポートを提供しています。それらのソフトウェア開発ツールには、EclipseベースMIPS Navigator™ Integrated Component Suite (ICS)とデバッグ用のSystem Navigator™プローブが含まれています。また、ボード・ツールやOSサポート向けに大手サードパーティ・ソフトウェア・ベンダーとも協力し合っています。
CodeSourcery、chief sourcerer、Mark Mitchell氏のコメント:
「私たちのSourcery G++™、GNUツールチェーンとEclipse IDE をベースとしたCodeSourceryの業界最先端ソフトウェア開発環境は、既に全てのMIPS32コアをサポートしており、microMIPS ISAを含むM14KとM14Kcコアのサポートもすぐに開始します。私たちは、MIPS-based製品の開発期間短縮を実現するために、今後もミップス・テクノロジーズと協力し合っていきます。」
Mentor Graphics、Embedded Systems Division、ジェネラル・マネージャ、Glenn Perry氏のコメント:
「新しいMIPS32 M14KおよびM14KcコアとmicroMIPS ISAは、Nucleus OSの特長である低消費電力と高性能を利用するための究極のプラットフォームを提供します。M14Kcのようなコアと、Linux、AndroidおよびNucleus向けの当社のmultiOSソリューションを組み合わせることで、私たちの共通の顧客は、Mentor Graphicsのワールドクラスのサポートと性能品質を利用した革新的なマルチOSソリューションの開発が可能となります。」
ExpressLogic、社長兼CEO、William E. Lamie氏のコメント:
「Express LogicのThreadX® RTOS は、小さなコードサイズやリアルタイムの性能がクリティカルとなる真の組み込みシステムに理想的であり、また、これらの次世代のシステムを実現するために、microMIPS ISAは最適です。ThreadX とMIPSコアは、開発期間の短縮を可能にする堅固なソリューションです。私たちは、長期に渡ってミップス・テクノロジーズと密に協力し合ってきており、また、microMIPSとM14Kファミリーにおいても、今後も協力し合っていく予定です。」
Micrium、副社長、Christian Legare氏のコメント:
「Micriumは、MIPS32アーキテクチャ向けの組み込みソフトウェア・サポートであるたいへんコンパクトな?C/OS-II RTOSを提供しています。当社は、設計期間を短縮することで、工業、医療およびオートモーティブのような組込アプリケーション分野で実質的なコスト削減を実現しています。ミップス・テクノロジーズのM14Kコアは、これらの市場でのアプリケーション開発に向て独自の付加価値を提供します。当社はM14Kコアのソフトウェア移植による恩恵やその重要性を十分に認識しています。」
MontaVista Software、worldwide business development、副社長、Scott Mullarkey氏のコメント:
「私たちは、新しいMontaVista Linux 6 Market Specific Distributions (MSDs)におけるMIPS32コア向けのサポートを発表したばかりで、これらのコアに対応した特定機能を提供しています。MontaVista Linux 6は、最適化されたコマーシャル品質の組み込みLinux上で差別化に優れた製品の短期間での開発を可能にするために、M14Kcコア向けのサポートも提供します。
Timesys、director of product management、Maciej Halasz氏のコメント:
「Timesys LinuxLinkは、新しいM14Kcコアを含む全てのMIPS32コア・ファミリーをサポートしており、ミップス・テクノロジーズのライセンシーは、プロセッサとリファレンス・プラットフォーム向けのLinuxソリューションをわずか数日で構築できます。ライセンシーが、リファレンス・キット用のLinuxイメージを迅速にアセンブルするだけでなく、LinuxLinkソフトウェア開発フレームワーク独自の生産性向上機能によって、彼らのOEM顧客は様々なアプリケーションのLinuxベース製品が短期間で開発できます。」
シミュレーション・サポート
MIPSは、M14KおよびM14Kcコア向けに、正確かつ高速なシミュレーション・モデルも提供します。 SoC開発におけるSystemC やコシミュレーション環境での検証で100%のサイクル精度のモデルを利用することが可能です。このモデルは、Carbon Design Systemsの技術を利用しています。また、ソフトウェア開発および仮想プラットフォーム環境向けに、Imperasと共同開発された高速命令セット・シミュレータも利用することも可能です
Carbon Design Systems、business development 、CTO兼副社長、Bill Neifert氏のコメント:
「私たちは、私たちのCarbon Model Studioツールが、ミップス・テクノロジーズの新しいコア向けに高サイクル精度シミュレーション・モデルを生成するために提供できることを喜ばしく思っています。当社の最先端技術を利用して開発されたM14KとM14Kcコアのモデルにより、SoC開発において、様々な開発環境に対応した100%のサイクル精度のモデルを利用することが可能になります。
Imperas、CEO、Simon Davidmann氏のコメント:
「私たちは、MIPSがライセンス供与する最新のコアのMIPS-Verified™命令精度モデル・シミュレータを開発するために協力し合っています。私たちの命令精度の高いシミュレーション技術とモデルによって、実際のアプリケーション・コードで作動する完全な組み込みシステムを標準的なデスクトップPC上で高速にシミュレートすることが可能になり、開発期間の短縮と開発コストの削減に貢献します。」
供給状況
新しいM14KおよびM14Kcコアは、2010年の第一四半期に供給が開始される予定です。詳細に関しましては、info@mips.jp までお問い合わせいただくか、 www.mips.com/microcontrollersをご参照ください。
ミップス・テクノロジーズについて
ミップス・テクノロジーズ(NASDAQ:MIPS)は、デジタル家電、ブロードバンド、無線、ネットワーク、携帯メディアなどの世界中で最も多く利用されている製品群で採用されている業界標準のプロセッサ・アーキテクチャおよびコアを提供しているリーディング・プロバイダーです。これらの中には、Linksysのブロードバンド機器、SONYのデジタルTVやゲーム機、パイオニアのDVDレコーダ、モトローラのデジタル・セットトップ・ボックス、Ciscoのネットワーク・ルータ、マイクロチップの32ビットマイコン、HPのレーザープリンタなどが含まれています。1998年に設立されたミップス・テクノロジーズの本社は、カリフォルニア州サニーベールに置かれています。詳細につきましては、以下のウェブサイトをご参照ください。
http://www.mips.com
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