米国カリフォルニア州、マウンテンビュー―2008年4月1日―ミップス・テクノロジーズ(NASDAQ:MIPS、日本支社:東京都港区、支社長:中上 一史)は本日、業界初のライセンス可能な組み込み市場向けマルチスレッド/マルチプロセッサIPコアMIPS32® 1004K™ コヒーレント・プロセッシング・システムを発表しました。最新のマルチコア環境は最大4個までのシングルスレッドまたはマルチスレッド・プロセッサで柔軟に構成可能で、先進のシステム・コヒーレンシー(一貫性)を実現しながら最高の性能効率のマルチプロセッシング・システムを構築します。
今回のマルチコア製品は、昨年発表された業界初の1GHz超の周波数を実現したシングルスレッド・プロセッサコアである高性能MIPS32® 74K™ に引き続き、ミップス・テクノロジーズの新たな性能指標となります。
Gartner社の技術顧問半導体グループ主席アナリスト、Christian Heidarson氏のコメント
「組み込みアプリケーションのプロセッサ性能向上の要求は高まるばかりです。従来の周波数競争は消費電力による制限で限界に来ています。したがって、さらなる性能向上は並列処理により実現されることになります。最高の性能効率のためにマルチスレッディングとコヒーレント・マルチコアを組み合わせることは大きな可能性を示しています。」
他の組み込みIP企業とは異なり、ミップス・テクノロジーズの単一コア・プロセッサ製品は独特な性能アドバンテージを実現しています。ミップス・テクノロジーズは、MIPS32® 34K™ プロセッサコアのマルチスレッディング機能により、単一パイプラインの使用効率を向上させて、単一プロセッサの性能を最適化しています。また74K™ プロセッサコアのスーパースカラとパイプラインのアウト・オブ・オーダー機能により、1GHz超の動作周波数を実現しています。現在、様々な組込みアプリケーションで、さらなる性能向上が求められており、既存の製造プロセスや動作周波数を使い、最小のシステム・リソースでSoC性能を最大にするコヒーレント(一貫した)マルチコア実装の需要を喚起しています。1004K™ プロセッサコアは、共有メモリ・システム上のCPU性能を最適化し、1つの製品で複数の機能やアプリケーションを最適化します。各々の機能は同時に処理され、また対称型マルチプロセッシング(SMP)のオペレーティング・システム上で動作可能です。
ミップス・テクノロジーズ、プロセッサ・ビジネスグループ、担当社長兼ジェネラル・マネージャ、John Derrickのコメント:
「このマルチコア・ソリューションを加えることで、ミップス・テクノロジーズは次世代組み込みアプリケーションに対して2つの提案ができるようになりました。ひとつは最高速、シングルスレッド・アプリケーション向けの74Kプロセッサ・コアであり、もうひとつはコヒーレント・マルチプロセッシングでより高性能を実現するスケーラブルな1004Kプロセッサコアです。ミップス・テクノロジーズは、マルチスレッド対応のコヒーレント・マルチプロセッシング・ソリューションとして、業界最高性能のプロセッサコアに先進のキャッシュ一貫性制御とマルチプロセッシング機能を搭載し、優れたエコシステム環境と共に提供します。これによりデジタル・リビングルームの様々な製品やその他の各アプリケーションを設計開発する顧客に強力なソリューションを提案していきます。」
実際、多くのアプリケーションは、他のマルチプロセッサ・ソリューションで必要とされているプロセッサやDSPより、少ないプロセッサ数で処理が可能です。1004Kプロセッサコアでは各CPUのマルチスレッド処理によりシングルスレッドCPUに比較して実行効率が格段に向上します。結果としてSoCの開発コスト削減にもつながります。デジタルホーム・エンターテインメント、ホームネットワーキング、オフィス・オートメーションをはじめとする広範なアプリケーションが、マルチスレッドを利用したマルチ・プロセッシングの恩恵を受けられることになります。さらに、1004Kプロセッサコアは、設計の柔軟性を高める広範なオプション機能を提供します。ユーザーは各アプリケーション要件と性能要件に対応してCPUの個数を決定できます。システムの一貫性を実現する基本ブロックであるマルチコアのコヒーレンシー・マネージャ(CM)は、シングルスレッドあるいはマルチスレッドのプロセッサを最大4つまで設定可能で、さらにI/O コヒーレンス・ユニット(IOCU)と呼ばれる、通常ソフトウェアで実現していたI/O周辺のための一貫性制御を行うハードウェアをオプションで用意しています。
さらに1004Kプロセッサコアは、MIPS32® 24K® や34K™ プロセッサコア・ファミリからのスケーラブルな移行が可能です。1004KプロセッサコアはMIPS32に準拠しており、既存の広範なソフトウェア環境を利用できます。1004Kプロセッサコア・ファミリの2つのバージョン、整数演算コアを基本としたコヒーレント・プロセッシング・システムを提供するMIPS32 1004Kc™ と、浮動小数点ユニットを含むMIPS32 1004Kf™ は、この四半期にリリース予定です。
プロセッサ・ビジネスグループについて
ミップス・テクノロジーズは、デジタルTV、ブロードバンド、WiFi、ケーブル・セットトップボックス、DVDレコーダ、高品位DVD、VoIPなどの急成長市場に、世界一優れたプロセッサ・アーキテクチャを提供しています。組み込み市場向けの次世代SOC設計における高効率と低コストを実現する、高性能かつ低消費電力な、最も広範なプロセッサコア製品群が多くの顧客の信頼を得ています。
さらにそのアーキテクチャは、20年以上にわたる業界標準として、世界中の標準、カスタム、セミカスタム、ASICなどの各SOC製品向けに、最先端半導体企業、ASICメーカー、システムOEMなどで、広範でスケーラブルなマイクロプロセッサ・コアIPとして採用されています。また各種サポート環境であるMIPS® Ecosystemは、世界レベルの標準ツール、各種ソフトウェア、サービスによる堅固な開発環境を提供し、迅速な製品開発や高信頼性、高コスト効率のSoC設計の実現に貢献しています。
ミップス・テクノロジーズについて
ミップス・テクノロジーズ(NASDAQ:MIPS)世界第2位の半導体設計IP企業、かつ世界第一位のアナログIP企業です。全世界で250社以上の顧客と共に、ミップス・テクノロジーズは、デジタル家電、ブロードバンド、無線、ネットワーク、携帯メディアなどの世界中で最も多く利用されている製品群の性能向上に貢献しています。これらの中には、Linksysのブロードバンド機器、SONYのデジタルTVやゲーム機、パイオニアのDVDレコーダ、モトローラのデジタル・セットトップ・ボックス、Ciscoのネットワーク・ルータ、マイクロチップの32ビットマイコン、HPのレーザープリンターなどが含まれています。現在全世界で400以上の特許資産(取得済および申請中)を有しています。
1998年に設立されたミップス・テクノロジーズの本社は、カリフォルニア州マウンテンビューに置かれています。詳細につきましては、以下のウェブサイトをご参照ください。
http://www.mips.com
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「MIPS」、「MIPS32、「1004K」、「1004Kc」、「1004Kf」、「24K」、「34K」および「74K」はMIPS Technologies, Inc.の登録商標もしくは商標です。その他の商標は全て各企業の商標もしくは登録商標です。
