ミップス・テクノロジーズは、850MHz動作周波数を実現可能な
MIPS32® 24KE™ プロセッサ・コア・ファミリーの供給開始を発表
RSIC/DSP機能を搭載した高性能、低消費電力コア
米国カリフォルニア州マウンテンビュー ─ 2006年3月29日 ─ ミップス・テクノロジーズ(NASDAQ:MIPS、日本支社:東京都港区、支社長:中上
一史)は、本日、DSP機能を搭載した32ビット・シンセサイザブル・プロセッサ・コアMIPS32® 24KE™ ファミリーの一般向けライセンス供与開始を発表しました。これらのコアは、組み込み業界で最高の性能と低い消費電力を実現し、かつSoCの価格、ダイサイズおよび消費電力を大幅に削減することを可能にしています。24KEファミリー・コアの早期アクセス・ライセンスを取得しているライセンシー企業は、すでにチップの開発と製品発表を終えています。最初に発表された製品は、Infineon
Technologies AG (SE/NYE: IFX)によって開発されたVoIP市場向けのINCA® -IP2
SoCで、2つの24KEコアを搭載しています。( www.infineon.com に掲載されている"Infineon's
Unique VoIP Processor Revolutionizes IP-Phone Designs, Doubling
CPU Performance for Feature Rich Devices with Benchmark Voice
Quality", March 2, 2006, をご参照ください。)
RSIC/DSP機能を搭載した24KEコア・ファミリーは、開発コストと消費電力の低減が必要で、かつ制御および信号処理の両方に対応するデジタル家電市場に最適なソリューションです。従来のSoCでは、機能制御向けにRISC
CPU、そして信号処理向けに個別のDSPが使用されていました。MIPS® DSP ASE(特定アプリケーション向け拡張機能)を搭載することで、24KEコア・ファミリーは、個別DSPを排除することを可能としています。
24KEコア・ファミリーは、シリコンの価格や消費電力を削減し、開発期間の短縮と開発コストの低減を可能にしています。更に、同製品は、DSP
ASEを搭載していないRISCプロセッサとの比較で3倍近くの信号処理性能を提供しています。
汎用シンセサイザブル・プロセッサ
24KEコア・ファミリーの大きな特徴は、様々な用途で使用できるという点です。完全にスタティックおよびシンセサイザブルであり、カスタムセルやカスタムメモリを一切必要としません。例えば、90nm
GTプロセスでDolphin Technology社の高速メモリと高速標準セルを使用した場合、850MHzの動作周波数、1240
DMIPS(1.46 DMIPS/MHz)を実現します。
SoC開発では最高周波数が唯一の目標ではありません。24KEコアは低価格の90nm Gプロセスで高密度スタンダードセルおよびビラージロジック社などから提供されるメモリセルを使用して論理合成することも可能です。これらのIPを利用して消費電力とダイサイズに最適化した場合、各々16Kの命令
およびデータ・キャッシュを搭載した24KEプロセッサのダイサイズはわずか2.0mm2程度で、消費電力は0.43mW/MHzとなります。また、multi-VTや電圧/周波数スケーリングなどの低消費電力化技術を使用することで、更に低消費電力化が可能です。
24KEc™ コアの電力効率は、BDTIによる「Inside DSP」の2006年1月号で検証されています。24KEcコアとARM1136の相対比較においては、BDTIは、「MIPS32
24KEcは30%以上も電力効率に優れている」と結論づけています。ミップス・テクノロジーズのプロセッサが、最先端の低消費電力設計フローにおいてどのように使用されているかは、同社、ビラージロジック社およびマグマ社によって行われたウェブセミナーでご参照いただけます。
ウェブセミナー: http://seminar2.techonline.com/s/virage_feb1606
ミップス・テクノロジーズ、マーケティング担当副社長、ジャック・ブラウンのコメント:
「RISC/DSP機能を統合した850MHz動作周波数の高性能コアは、ダイサイズやコストの削減を強いられている設計では理想的な選択肢です。なぜなら制御およびメディア機能が一つのホストに統合することが可能になるからです。24KEコア・ファミリーによる利点を使用するシステム・メーカーや半導体メーカーは、高機能、低消費電力および低価格という設計する上の重要な要素を得ることができるのです。」
アプリケーション
24KEコア・ファミリーは、セットトップ・ボックス、デジタルテレビ、DVDレコーダ、音声スイッチ、IP電話、デジタルカメラ、携帯電話、プリンタ、モデム、ホームゲートウェイや車載テレマティックスなどの様々な市場をターゲットとしています。コアの消費電力が非常に低いので、バッテリー使用の各種機器や熱設計の制限が厳しい機器に適しています。
MIPS32 DSP ASEによって強化されるアプリケーションには、VoIP処理、ナローバンドおよびブロードバンド通信、デジタル・オーディオ、ビデオやイメージ処理などが含まれます。DSP
ASEによって達成された性能向上例には、IDCT処理(画像圧縮)において68%、IMDCT(MP3デコード)では106%の性能向上などがあります。また、FIRフィルターのような複雑なDSPカーネル機能では234%近くの性能向上を達成し、標準32x32
DCT(飽和演算)は315%改善されています。
MIPS32 24KEコア・ファミリー
24KEコア・ファミリーには、24KEc、24KEf™ 、24KEc Proおよび24KEf Proがあります。
24KEcコア:24KEコアのベース・コア。MIPS32命令セット、MMU、高速乗算/除算ユニットおよびMIPS
DSP ASEを搭載。
24KEfコア:24KEcコアに高性能ハードウェア浮動小数点ユニットを追加。
24KE Proコア:SoC設計においてユーザーの独自命令の追加を可能にするCorExtend™ 機能を搭載。プロセッサの標準命令パイプラインをシームレスに統合可能。
各コアの詳細に関しましては、以下のページをご参照ください。
24KEコア・ファミリー
ミップス・テクノロジーズについて
ミップス・テクノロジーズは、デジタル家電およびネットワーク・アプリケーション用の業界標準プロセッサ・アーキテクチャおよびコアを提供するリーディング・カンパニーです。同社は、32ビットおよび64ビットのエンベデッドRISCソリューションを提供する最大のアーキテクチャ・アライアンスを形成しています。また、半導体企業、ASICベンダー、およびシステムOEMに自社の持つ知的所有権をライセンスしています。ミップス・テクノロジーズとそのライセンシーは、スタンダード、カスタム、セミカスタム、および特定用途の製品に使われる確実でスケーラブルなプロセッサを、幅広く提供しています。本社は、カリフォルニア州マウンテンビューに設置されています。詳細につきましては、以下のウェブサイトをご参照ください。
http://www.mips.com
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