HDMIを携帯機器に
HDMI (高品位マルチメディア・インターフェイス)は、各種家電機器の主要なデジタル・インターフェイスとして普及しています。現在、各デジタル機器を高バンド幅で効率的に接続し、かつ単純な配線で高品位オーディオ・ビデオコンテンツを安全に伝送する事実上の標準インターフェイスになっています。今日の新しいHDTVにはすべて、HDMIが搭載されています。現在多くのDTVユーザが、携帯機器にHDMIが搭載されることの可能性を期待しています。携帯電話で高画質ビデオを録画し、それをDTVで鑑賞することが可能になるのです!
変換手段として、携帯機器向けの新しい小型コネクタ仕様を含む最新のHDMI 1.3仕様が定義されました。一般的に既存のソリューションでは外部インターフェイスICを使用しており、携帯機器に必須の小型化やコストを考慮していません。業界では今やSoCに組み込むことができる低消費電力ソリューションを必要としています
MIPSの携帯HDMI向けに最適化されたソリューション
先月、ミップス・テクノロジーズは同社のアナログ・ビジネスグループChipideaを通じて、業界初のHDMI対応65nm IPソリューションを発表しました。この新しいHDMI 1.3 TX インターフェイスIP (コントローラ + PHY)は、デジタルカメラ、ビデオカムコーダ、携帯メディアプレイヤ、携帯ゲーム機器および携帯電話のような低消費電力の携帯「送信」機器から、高品位デジタルテレビやディスプレイ機器、A/Vレシーバやセットトップ・ボックスなどの家庭「受信」機器まで、各々のHDMI接続に独自に最適化されています。このIPソリューションは、最先端プロセス技術のSoCに直接統合することが可能です。
ミップス・テクノロジーズのアナログ・ビジネスグループ(Chipidea)の主要ビジネスは、業界最先端プロセスでアナログIPを提供することです。広範なプロセスやファウンダリの最新の65nmや45nmプロセスで、USBやその他接続IPの実績があります。HDMIも同様に、迅速にソリューションを移植し、導入時の障害を解決します。ChipideaのHDMI IPとIPファウンダリ移植の実績によって、顧客のHDMI SoC開発は迅速に行われることになるでしょう
完全なソリューション: NXP社との協力
先月、東京で開催されたHMDI発表記者会見において、ミップス・テクノロジーズはHDMIの「受信」側であるデジタル・ホーム機器向けのHDMIベースIPソリューションを提供するため、NXP Semiconductors社との戦略的協力関係を強化することを併せて発表しました。ミップス・テクノロジーズは、NXP社のDTV ICに現在使用されている最先端HDMI受信技術をライセンスし、さらにHDMI受信IPソリューションの開発を強化していきます。NXP社はこの新たなソリューションを使用して、今後自社製DTV SoC製品を開発することが可能です。
ミップス・テクノロジーズ、ビジネス・デベロップメントおよびコーポレート・リレイション担当副社長、Mark Tyndallのコメント:
「NXP社の半導体企業としての素晴らしい歴史と共に、ミップス・テクノロジーズのHDMI SoC IP市場への新参入に向けて両社の協力関係を強化できたことをうれしく思います。」
ミップス・テクノロジーズはSoC設計に向けて送受信アプリケーション向けの最も包括的なHDMI IPソリューションを提供します。このHDMI IPをSoCへ統合することで、家電機器のHDMI実装にともなうシステムコスト全体を削減し、さらにHDMIインターフェイス・チップよりもはるかに低消費電力を実現します。
ミップス・テクノロジーズのこの新しいHDMI送信IPは、携帯電話機器などで重要な現在の低消費電力要件に最適化されており、TDMSチャネル(合計約5Gbps)に対しデータレート1.65 Gbps、ビデオ解像度は最大60Hzで1080p、120Hzで720p/1080iをサポートしています。また、HDMI送信IPは、より高速データレートが必要なアプリケーションに対し、最大10.2 Gbpsをサポートできるバージョンも用意されています。さらに、統合されたDMAにより、個別にオーディオやビデオのインターフェイスを用意する必要がなくなり、HDMIコントローラからSoCシステム・メモリに格納されたオーディオやビデオ情報に独自にアクセスすることが可能です。また、HDCP (高バンド幅デジタル・コンテンツ・プロテクション) 暗号化機能もオプションで対応可能です。
HDMI受信IPは、最大で総計10.2Gbps、ビデオ解像度が60Hzで1080p、120Hz で720p/1080i、1440pおよびそれ以上をディープ・カラー・モードの完全対応を含み、各々設定可能です。またHDCP(高バンド幅デジタル・コンテンツ・プロテクション)複号化機能もコアが含んでいます。
市場で競合するソリューションを構築するには、非常に広範なHDMI仕様全体を統合する必用があります。ただし、広範囲なフォーマット、データレート、機能をサポートしたとしても、その多くは特定のアプリケーションには不要なものです。例えば、HDCPはテレビやセットトップ・ボックスのような受信機にしか必要ありません。ミップスのソリューションを使用することにより、標準のサブセットとして、開発しているアプリケーションに必要な機能だけを選択することができます。結果としてコストと消費電力を大幅に削減した競争力のある製品開発が可能になります。
次のステップは?
2~3年前のUSB市場と同様に、HDMIもチップ設計からSoC設計へと移行しています。また、ミップス・テクノロジーズでは、USBソリューションの時と同様に、顧客が次世代機器にHDMI技術を統合する際にIPを提供できるよう、早い段階から最新プロセスの対応の準備をしていました。さらにHDMIでは、今年度後半に45nmソリューションを予定しています。また、HDMIと同様の規格で、PC市場により焦点をあてたDisplayPort対応IPも開発中です。ミップス・テクノロジーズは、引き続きこれらの新標準をサポートし、顧客の次世代設計に向けて実績あるソリューションを提供していきます。
ミップス・テクノロジーズがどのように、業界初の65nm HDMI IPで、次世代携帯デバイスにHDMI機能を実現したか。詳細はこちらからHDMIホワイトペーパをダウンロードしてご覧ください。